旋風こよりちゃんの戦闘力をスカウターで測ってみた話
チャイムが放課後を知らせる前の彼女が知りたい
なんだこの生き物は。
この非常に愛くるしい彼女こそ
漫画「灼熱の卓球娘」主人公、旋風こよりだ。
え?知らない?これだけ覚えておけばいい。卓球選手である。
過去に他県のベスト4になった実力者であり、
全国出場クラスの強豪校との練習試合では
竜巻と見紛うほどの超回転球を打ち抜くというとんでもない逸材だ。
練習量が他に引けを取らないのは言うまでもないが、
それを差し引いても、
一体どんな経験を積めばそんな芸当が出来るのやら。
そう、何事も大切なのは経験だ。
経験・・・。
過去・・・?
あれ?
そういえばこよりちゃんって昔は何してたの?
※以下は卓球娘原作5巻までのネタバレを含みます。アニメのみ視聴(2巻分まで)の方はご留意願います。
※他作品のネタバレも含みます。合わせてご留意下さい。
この距離ならくまバリアは張れないな!
ハンドソウ(拳銃型)ラケットのシェイクハンドで前陣速攻する橘選手の図
過去の回想シーンというのは読者にとっても重要だ。
大抵の場合、個々のキャラクターを動かす「根幹」を
何かしら読み取る事が出来る。
感情移入してしまう人もいるだろう。キャラとの一体感が生まれる。
(^U^)<いい笑顔だ。感動的だな。
それを承知の上で敗北を叩きつける事で
読者のサディズムを刺激しエンターテイメント性を高める事すら可能だ。
朝野やぐら先生の鬼。
兎にも角にも回想シーンは必要だし、見たい。
やはり好きな子の心の中は気になるというのが人間の本音である。
で、旋風こよりちゃん。
なぜ君は過去を振り返ってくれないんだ・・・ッ!!!
あの!あのハナビちゃんだって!!
いつもニコニコしてるハナビちゃんだって過去は振り返るんだぞ!
見た目ボーイッシュなのに心は乙女なんだぞ!
あとさ!これずっと言いたかったんだけどさ!
こよりちゃんの部屋の中が唯一描写されているのが
OPとEDのみってどういうことです!?
※こちらがED。ちなみにコラム冒頭の画像はOPである。
※EDの就寝時には存在したわん子クッションだが、上記のスクショの通り冒頭では消えている為、
彼女はまあまあ寝相が悪いと思われる。かわいい。
少ない。いくらなんでも少ない。
なんでや。こよりちゃんの前世は罪人か何かか?
工藤父「殺人者の血がなんです!」
誰かのどを潤す冷えた水を下さい
ダメだ、私生活から見出すしかない。
といっても、卓球以外で分かる事と言ったら、
わん子グッズ集めていたり、
ほくとさん宅でアルバイトしていたり、
ん?
すげぇなこよりちゃん!領収書書けるの!?
知らない子は覚えてみよう →http://inqup.com/receipt
地味にすごい。いやいや、書いたことない社会人だって普通にいるってばよ。
それって中学生のバイト君が1日目から書ける物なのか?
うーん、こればっかりはほくとさんが教えたと言うよりは
過去に書いたことがあるんじゃないだろうか。
もしかして、こよりちゃんの実家は自営業なのかな?
・・・でも引っ越しているんだよなぁ。
夜逃げか?
畜生!どうしてロクでもない方向に話が進むんだ!
らき☆すたの鬱漫画を思い出すからやめろ
挙句の果てに友人の考察で
「こよりが卓球好きなのは家庭環境が良くないからだよね?(笑)」
とか言われてしまったよ!
ああ畜生!なんでそういう事言うんだこの野郎!
ホントにそんな気がしてくるからやめてくれよ…。
界王神「測定開始!?スカウター起動!」
こよりちゃんをいじめるなー!
もういいよ!原作を待つよ!もう!
ああ、でも今!何でもいいからこよりちゃんの事が知りたい!
占いとかでもいいけど、なんか外部端末というか、
「一目で他人の事を知れるアイテム」って無いかなぁ。
・・・。
あったわ。スカウターだわ。
←これ。
対象の戦闘力を数値化できる。
ナメック星辺のドラゴンボール劇中では何度も使用されているが、
例えば「猟銃を持った中年男性」に使用すると戦闘力は5と表示された。ゴミめ。
ん~?
「でも、スカウターなんてどこにあるの?」
あるんだな、これが。
↑これ
人やキャラクターを撮影すると戦闘力を教えてくれるアプリである。
なんてこった。フリーザ様はアプリ開発の事業も始めておられたのですか。
流石は理想の上司。ここはベンチャー企業フリーザ軍に感謝しながら
早速戦闘力を開始してみようじゃないか。
・・・え?戦闘力測ってどうすんだって?
いいんだよ!こよりちゃんの事が分かればそれで!
あ、ちなみに。
先程、猟銃を持った中年男性=戦闘力5 と説明したが
実は「"銃"が戦闘力が含まれているか否か」はファンでも意見が分かれている。
5という数字は、おじさんの素の戦闘力の可能性もあるのだ。
いかんいかん、忘れていた。
というわけで、今回は。
「武器を持った人間」との測定基準が変わらないよう
「ラケットを握った状態の旋風こより」で測定を行った。
ラケットは凶器(断言)。
A secret makes a woman woman.
さあ、早速測定用の画像を選んでみよう。
でもまあ、こよりちゃんの一番強そうなシーンと言えば、
やっぱこのシーンだよなぁ。最高にかっこいい。つよい。
ちなみに実測には自宅のDVD5巻版を使用させていただいた。
これならきっとTV版より更に強いハズ。最高。監督ありがとう!
さあ!プレイヤーにDVDをセットだっ!再生!!!
この時PCでは再生できなくて死ぬほど焦ったのは内緒である。
親の顔より見たアニメ
よ~し、もうすぐ実測ポイントだ・・・
まだだ・・・まだ笑うな・・・こらえるんだ・・・!
おらドキドキすっぞ!
ピピピピピピピピピピピピピピピピ…
なんだその台詞
おお!戦闘力9341!
銃を持ったおじさん1800人分じゃないか!!
嘘をつくなああああああああああああああ
ンなわけあるかッッッ!
中学生だぞ!女の子だぞ!
なんで拳銃よりもラケットが強いんだよ!ありえんわ!
ぶっちゃけ弁当箱開けられないんだぞ!?
小学生でも開けられるって!絶対おじさんの方が強いわ!!!
筆者もそう思う
まあでも、フリーザ様の面子の為にも
何とかして戦闘力高そうなシーンを見つけねば・・・
でもそんなシーンあったかなぁ・・・?
!!?
いやいやいやこよりちゃん!?
その密室からどうやって脱出したんだ!??
あれか?ロープとか鍵縄でも使ったのか?いやそんなものは全く見当たらない・・・。
もう、あれだ。
SASUKEセカンドステージのアレみたいな方法でよじ登るしかないのでは?
うーん、SASUKEかあ・・・戦闘力高そうだなぁ・・・
セカンドステージだしな!うん!
念のため、みんなのヒーロー池谷直樹の戦闘力も計測してみたが
おお!流石レジェンド!!!
なるほど。
池谷の半分の戦闘力があればSASUKEセカンドステージなら突破できるのだから
トイレの脱出ぐらい簡単に出来る筈だ。納得。
こよりちゃんは、跳び箱23段を制覇したレジェンド
池谷直樹選手の半分近くの戦闘能力を持っている事をぜひ誇ってくれたまえ。
じゃあなんで跳び箱飛べないんだ。
理屈で考えすぎるとバカになる
そそそそうですよね(震え声)
結局こよりちゃんについてはあまり分からなかったなぁ。
でもまあ、せめて戦闘力が測れただけ良しとしよう。
多少人間離れはしてしまったが。
あと、なんていうか、こんな事言ってはなんだが、
キルカ部長と同い年の真田弦一郎なんて
光と同じ速さで移動できるんだぜ?
16時間で地球一周するカイリューの5万倍以上も早い中学生だっているんだ。
ハハハ、もうここはありのままを受け入れようじゃないか。
確かにこよりちゃんは戦闘力も私生活も多少浮世離れしている部分はあるだろう。
だが、決して安易に他人を傷つける様な子ではないのは
ここまで読んで下さった読者の皆様は既にご存じの筈だ。ならば何も問題は無い。
思えば、スポーツの世界は弱肉強食。
勝者がいれば等しい数の敗者が生まれる。
過去の記事でも触れた通り、「灼熱の卓球娘」という作品ではそれがとても顕著だ。
だがこよりちゃんは本当に楽しそうに卓球をする。
そして勝利することを素直に喜ぶことが出来る。素敵だ。
筆者の体験談だが、学生時代の部活仲間に
「対戦相手の事を考えると勝っても素直に喜べない」という類の人間がいた。実際、そいつは優しい奴であった。
言いたい事は分かる。だがそれはただの「保身」だ。
相手に嫌な思いをさせたら自分が傷つけられるかもしれないという思考回路は、断じて優しさなどではない。
だからこそスポーツマンシップという概念が生まれたのだと筆者は思う。
そして、やはりと言うべきか、
最近の卓球娘にも
「対戦相手の事を考えると勝っても素直に喜べない」
といった類のプレイヤーが表れた。
月ノ輪紅真深である。
上矢あがりに対する異常なまでの執着と
対戦で相手を蹴落とすサディスティックな部分が注目されがちな彼女ではあるが、
根底にあるのは「勝者が敗者を傷つけたくない」という葛藤であると筆者は考えている。
本当に人でなしならそんな事考えない。
意外にも、人間はそう簡単に善意や道徳心を捨てることが出来ない。
そこまではいいのだが、月ノ輪紅真深というプレイヤーは
卓球の「勝敗」に「友情」を持ち込んでしまったが為に崩壊した。
そして結局は自分の筋を通し過ぎて転校という手段に逃げてしまう。
何が「ごめんね」なものか。
勝負に勝ったら「ありがとうございました」でいいんだよ。
旋風こよりとの決定的な違いはここにある。
今にして思えば、
こよりが現時点まで過去を振り返らないのも、
卓球で素直に勝利を喜べるのも
彼女がひたすら「前向き」だからとも言える。
彼女のぶれない根底。過去は気になるが、素晴らしい考え方だ。
卓球が始まったらくよくよしない。
そして勝った負けたに理屈をこねない。
勝者と敗者をぼかさない作品である「灼熱の卓球娘」において
彼女ほど主人公にふさわしいプレイヤーはいないと言えるだろう。
うん!
結局、スカウターでは何一つロクな事は分からなかったが、
今回のコラムを通じてまたひとつ
「旋風こより」というキャラクターの魅力を筆者自身も理解する事ができた気がする。
君のお陰で大切な事が分かったよ。
ありがとう、スカウター。
ありがとう、フリーザ様。
ありがとう、悟空。
そしてそんな素敵なスカウターが登場した
「ドラゴンボール超」は毎週日曜日の
9:00~9:30に放送してっぞ!
みんな、観てくれよな!!!
このコラム、スカウター無くても書けたな(暴言)