「由良木ゆら」ってキャラを皆もっと知るべきなんだ
今回紹介するのはこの少女
レディースエーンジェントルメーン!
さあさあ皆様お立合い!
全卓球娘ファンの皆様、お待たせ致しました!
キャラクター掘り下げコラムのお時間です!
前回の記事では旋風こよりちゃんについてまとめてみました!
次は誰かな~?
順番的に上矢あがりちゃんかな~?
健康的な天下ハナビちゃんかな~?
ほくほくかな~?ムネムネかな~?
あえてすっ飛ばして後手キルカ部長かな~?
そんな訳ないじゃーーーーーん!!!!!!!!!!
甘えるな!
そんな丁寧に順序良くやっていくわけないだろ!
飽きられちゃったらなんか嫌だし!
あえて。あえて。
筆者は今、由良木さんの話がしたいのだ。
他のキャラも全員好きだけど!今は彼女の話をさせて欲しい。
「Get Wild」が似合う少女
こちらの美少女が由良木ゆらさん。
うおー!とにかく美人だ!ゲロマブ!
他の卓球娘のキャラデザの中では違った意味で浮いているなあ。
学校に3人くらいしかいない「高嶺の花」感がある。
絶対クラスの男子は手を繋ぎたいとか考えているよね。
で、口癖は「無理じゃないかな」。ひょえええ。
これは自分に対するネガティブな言葉ではなく、
相手の宣誓に対しての感想ってのがまたクールである。DIOかよ。
こんな口癖でも嫌味なキャラにならないのもまた彼女の魅力だなあ。
ジト目かわいい。
さあ、これが由良木ゆらというキャラクターである。
属性だけで一括りにするなら、
◎一線越えた美人
◎超マイペース
◎ほんのちょっぴりトゲがある
・・・。
うーん。
ぶっちゃけ。
男のオタクにはウケないよね。
いや、そりゃ由良木さんは綺麗でかわいい。
手だって繋ぎたいし、街中で横を通り過ぎたら振り返ってしまう自信がある。
絶対花びらのエフェクトとかが常時発動してる。
シャランラ~☆彡
ただ、完璧超人過ぎる(っぽい)女性って、コワイ。
「1億円の茶碗片手で持ち上げていいよ」
って言われて拒否するような気持ちに近い。
触れる事すら躊躇う
弱みを見せてくれたり、馴染み安い方が男性へのウケは良いハズだ。
正直くるりちゃんみたいに色々と不器用な方が愛くるしいって感じがする。胸あるし。
私服もチャーミングな先輩。
由良木さん!
もっとこう、艶かしい「隙」を見せてくれ!
例えばさ!
こう、誰にでも優しいとか。
スキンシップが多めだとか。
少しボーイッシュだとか。
・・・。
なんだろう。
ハナちゃんが危ない。
※彼女ら卓球娘達の名誉の為に補足しておくと
「可愛さよりも強さを優先」していたり
「いつも夢中でよそ見をしてる隙間も無かった」りするので
異性を意識してあんな性格や姿をしている訳では断じてない。
話を戻すと、由良木さんは
俗っぽい言い方だと「媚を売っていない」。
地に足を着いてどっしり構えている。常にフラフラしてるけど。
13、14歳という飢え易く多感な時期に
他の学生とは少し違う場所を見ているキャラなのだ。
大人だな~。
ゲッコウガとかドーブルみたいな少女
表面上のステータスは一回置いておこう。
彼女もまた卓球選手。重要なのは卓球の事だ。
きゃわわ
彼女の闘う姿はアニメ7、8話「vs出雲ほくと戦」で見る事が出来る。
BD/DVDで言えば4巻だ。ケースが可愛い。
試合が始まった際、初見視聴者は恐らく衝撃を受ける。
視聴者「お前頭脳戦タイプだったのかよ!!!」
え!?なんで!?
いつ君メガネくいーってやった!?
やってないよね!?なんで!??なにがあった!!?
毎週卓球娘の予想をしながらリアタイ視聴をしていた筆者だが
彼女に関する読みは完っ全に外れた。
(ゆらゆら=ナックル使いだと予想していました・・・)
いやいや、こんなん誰だって驚くってばよ!?
ただの一度も頭いい系描写なんてしていなかったじゃないか由良木さん!!
もし「勝つ為」だけにこのスタイルで試合しているのなら
エゴとかブン投げてどんだけ君は卓球にストイックなんだって話になるじゃん!
ままままま、まあ!(滝汗)
大事なのはスタイルじゃなくて実力だ!うん!
さぁて、由良木さんってどれ位強いのかな~?
※2-2。最終戦に持ち込み。
あれま。
意外だ。由良木さん強キャラっぽいのに。
ほくとさんが盛り返している。流石ほくとさんだ!
しかし7話終盤だと結構実力差ありそうだったなのに不思議だなぁ。
さそりん「結構引っ張るな」
由良木「あんまりにも必至だからかわいくって(暗黒微笑)」
舐めプじゃねーか!ミホークかよ!
やべーよこの人!
ほくとがコレ知ったら泣くぞ絶対!
しかも勝つんかい!
なんだよもう!
自分らしさとかガン無視で全部卓球に注ぎ込んじゃってるよこの人!
うおおおコイツ何考えているのかさっぱり分からん!!
ん?
あー。
そういえば。
そんな人いるよね、もず山にも。
卓球に色々捧げちゃってる人が。
←この人
誰よりも先輩に憧れた少女
由良木ゆらを語る際に、
筆者としては絶対に外せない場面がある。
それが、こちら。
←◎
←×
当時ニコ動のコメントがどうなったかは想像に難くないシーンなのだが、
問題なのは何故こんな顔をしているか?という点だ。
原作5巻読み切り漫画より
現在のもず山学園レギュラーの6名は、
実は全国の舞台でも同じメンバーで戦っている。
それは文字通り苦楽を共にした仲間達。
当然、エースである二重丸くるりの実力も普通の部員以上に把握している。
地獄の特訓。
全国での活躍。
二重丸くるりの話をする時の由良木には
それらによって培われた実力と自信がにじみ出ている。
今戦っている先輩は全国級の絶対的エース。
昨日今日出逢ったばかりの選手に負ける存在ではない。
これは揺るぎない事実である。
非常事態が起きるまでは。
旋風こより。
彼女のスマッシュによって
完璧な形のカーブドライブが真正面から突破されてしまう。
順調と思われてた試合は様相を変え、第3ゲームは旋風の逆転。
続く第4ゲームでも、切り札を封殺された二重丸くるりは苦戦。
誰も想像していなかった試合展開に、
ついに由良木は思わず口にしてしまうのだ。
『嘘!?くるり先輩が苦戦している・・・!?』
ぶわっ。
このシーンでウルッと来た人は正直に言いたまえ。
そして筆者と朝まで居酒屋で語り合ってくれないか。
普段「無理じゃないかな」とか言っているこの子が
こんなにも先輩の強さに全幅の信頼を置いているんだよ!?
青山吉能さんの演技も相余って泣かない訳がないだろ!!
少なくとも筆者は泣いた。ああ泣いたともさ。
そう。
よ~く見てみれば、この子。
くるり先輩が大好きなのである。
忠犬2年生組の図。かわいい。
過去の彼女を見ているとよりそう思えてくる。
1年生の頃の由良木を見ると、今とは少々印象が違う。
ぐひひ
柔らかい印象だ。少しかっこいいとは言い難い。
想像だが、入部してから今の性格に「なった」と考えるのが妥当だろう。
ああ、入部を決めた時から惚れていたんだろうなあ。
卓球選手として。
分かる。かっこいいもんな。くるり先輩。好きなの分かるよ。
だって負けた時もすぐに駆け寄っていたよね君たち。
忠犬2年(ry
こんなんまた泣くに決まってるじゃない!
同級生の蠍田は常々「次期部長になるのは自分だ」と言っているが、
その蠍田以上にくるりの影響を受けているのが由良木なのではないだろうか。
あの「勝利」をひたすら目指すプレースタイルも
ストイックなくるり先輩を彼女なりに模倣したのだとしたら泣けてくる。
すごいよ君は。憧れたってマネできるようなもんじゃない。
こんなに先輩大好きっ娘な由良木ゆらちゃんを
好きにならないって方が難しいよねえ!!?
年相応な部分もあるんじゃないか由良木さん!
くっそかわいなこの子!
俄然興味が出てきたぞ!!
最強の武器を持つ少女
戦術にはその人間の性格が出る。
純然たる「勝利」という目的に向かう様は、
まさに我々人類の"人生"や"夢"といった大義に差し替えても差し支えないと筆者は考える。
要は、戦術を読み取ればキャラクターの理解も進むはずだという道理だ。
もう一度だけ真面目に「戦術」という観点からも、
由良木さんだけでなく他のキャラも解剖してみよう。
戦術が分かり易く、且つ効率的なのは上矢あがりのスタイルだ。
それは文章で箇条書きに出来る位シンプルである。
①強烈なループドライブで、相手の返球を浮かせる。
②浮かんだ球をスマッシュ。
これだけ。
最大のメリットはシンプルであるという事だ。
単純であるというのはそれだけ反復練習をしやすい。
工程も少ない為、時間をかけなくて済む。
つまりべらぼうに「練習できる」のである。
高回転率かつ強力。練習できるからもっと高精度になる。
これが対戦相手にとっては厄介なのだ。
マックのアルバイト教育のようである
当然相手も対策はしてくるだろう。
だがその技術や作戦が付け焼刃程度ならばもう120%勝てない。
この「安定して勝てる」技術も上矢あがりの強さの根幹のひとつなのだ。
どやぁ。
ちなみに二重丸くるりの場合。
①カーブドライブ。相手は死ぬ。
さあ次は、キルカ部長を見てみよう。
戦術はカット主戦型。バリバリの守備型である。
そんな彼女の強みのひとつは「アブノーマル」であるという点だ。
現実の卓球におけるカットマン選手は少ない。らしい。
卓球娘の作中にカット戦法使用者が3名しか登場していない事を参考にすると、
おそらくカットマンは全体の2割にも満たないと推測している。
つまり、キルカ部長は圧倒的少数派なのである。
相手は練習で対策がしにくいハズなのだ。
※筆者は卓球未経験者故、勘違いの可能性があります。
これは言い換えると、
「対シェーク選手に費やした時間が全部パーになる」という事。
相手の対練習効果を疑似的に下げている。えっぐい。
一見、完璧なように見える守備型戦術。
ただ、ほとんどのゲームがそうであるように、
守備型戦術とは大抵の場合、問題点も多いのである。
①1試合が長い
個人的にカットマンの選手が少ない理由のひとつはここにあると思う。
他のプレイヤーと比べて、絶対的な経験に差が開きやすい。
たとえ経験してきた試合時間自体が一緒でも、
対戦できる相手のバリエーションがどうしても減ってしまう。
学生という立場なら尚の事だ。
②受け身過ぎる戦法
Q.もし相手が「対カットマンが得意」だとしたら?
Q.もし相手が「30種類以上の回転を自在に操れる」なら?
Q.もし相手が「常識外れな球速のプレイヤー」だったら?
Q.もし相手が「自分と同じカットマン」であった時は?
ちょ、待てよ!
そう。「守備戦法は後手」なのである。まさに名前通りだ。
守備型、もといカットマンは相手の行動を徹底して封じなくてはならない。
そうでないと得点レース(アドバンテージ)では勝てない。
考える事が多いと言うのは選手にも負担になるし、なにより非効率だ。
これが攻撃型のあがりの場合、たった「2工程」しかない。
どちらが効率的かは言うまでもない。
※無論、強いか弱いかはまた別の話だ
…長くなってしまった。
今回言いたいことを要約すると「攻撃は最大の防御」という事である。
もっと言えば「点を取る為の武器は?」に集約される。
筆者の机上の空論とはいえ、この考え方はあらゆる競技に共通する事なのだ。
さあ、いよいよ主役の出番だ!
由良木ゆら!君の戦術を教えてくれ!!
[A]相手のあらゆる能力を数値化する
[B]癖や配球パターンを観察する
[C]AとBを可能な限り蓄積、分析する
①苦手なコースへ返球。
②「目を瞑っていても勝てるよ」
・・・。
なんだそのふわっとした戦術は。
ま、まあ確かに、実動作の工程は「返球」の1工程だけ。
多くの準備が必要になるとはいえ、行動自体は効率的ではある。
「癖を見抜く」というのも、スポーツの世界では普通に行われている作戦だ。
野球のピッチャー(投球癖)なんかがいい例である。
素人の我々には同じフォームに見えても、
・肘の高さ ・グローブの位置 ・ボールを握る時間 etc...
わずかな違いで球種やコースを予測されてしまう、なんて事は日常茶飯事だ。
違いがわからん。
つまり、癖を見抜く由良木の戦術は
プロでも通用する有効な戦術だという裏付けにはなっている。
どんなプレイヤーでも由良木のマネが出来れば強力な武器になるのである。
「出来れば」だけどな!
…そろそろ経験者の方からクレームが来そうなので補足するが
卓球とはそもそも「知的でタクティカル」なゲームである。
つまり由良木さんの様に相手のコースなどを予測するのは戦い方としては最もメジャーなのだ。
由良木スタイルこそ卓球戦術界の最右翼なのである。
少年ラケットでも言っていたね
ただ、これはあくまでセオリーである。
練習と一緒で、みんな当たり前にやっている事であり、
戦術や分析を「武器」に昇華するのは相当難しい筈だ。
なので、どこぞの主人公みたいに
「飛車角どうやって取ろうかな!(ドキドキ)」
しか考えていない棋士みたいな奴では困るのだ。
こよりの場合「相手の精神的主柱を折る」といった「意図」は存在しない。
戦術と言う観点では、不合格と言わざるを得ない。
ぶっちゃけこよりは「ドキドキしたい」からカーブドライブを攻略したのである。大将としてそれはどうなんだ。
戦術はマグレではダメだ。
楽しいだけではダメだ。
編み出す為の「意図」が無いと次に繋がらないではないか。
!!!
ああ、そうか。
何故気が付かなかったのだろう。
由良木がワザと試合を延ばしたのにも
「意図」があるに違いないではないか!
そして彼女のスタイルと照らし合わせれば答えは簡単だ。
試合を引き延ばした理由。
これはもう「データ収集」の為としか思えない!
げぇっ!?そこまで想定していたか由良木さん!
なんて恐ろしい事実なのだろう。
先輩ですら「試合の勝敗」に目がいく中、
由良木だけが「この先の試合」の為に経験を積んでいたのだ!
負けたら練習量が増えると分かっているのに。
それ以前に、手加減して負けたらどうしようというプレッシャーの中で。
正直、御見それしたよ、由良木さん。
そこまで勝利に拘れるだなんて・・・
というか大人でもそこまで冷静な人は少ないのでは?
プレースタイル含めて、もう、人生観が中学生じゃない。
…ああ。そうか。
ようやく君の武器が分かったよ。
由良木ゆらの武器は「人生」なのだ。
彼女はラケットに人生を乗っけて戦う少女なのである。
「卓球が人生」とはまた大きく意味が違ってくる。
卓球「が」人生の一例
配球を予測し先回りする「推理力」
的確に癖を見ぬく「観察眼」
相手の心を読んで弱点をつく「経験値」
彼女のアイデンティティが、かつての経験全てが最強の武器へと昇華している。
最初の頃、彼女のプレースタイルは予想外だと言ったが撤回しなければならない。
彼女のありのままの戦い方があのスタイルなのだ。
「気取らない」
「恰好なんて大した問題じゃない」
「勝つ為の材料は14年の歳月と目の前に全部ある」
死ぬほどカッコいいじゃねーか!!!
驚くなかれ。
このキャラクター、主役でもなんでもない。
ただの敵チームの卓球部員なのだ。
それなのにこのカッコよさ。
惚れない方が不思議ってもんだろう。
眩しいほどに美人で
狂おしい程カッコいい
それが「由良木ゆら」という卓球選手なのである。
こんなに素敵なキャラクターを作ってくれた朝野やぐら先生に。
そしてこんなにも素敵なキャラクターにスポットライトを当ててくれた
心から感謝してこの記事を締めさせて頂く。
追記
ほくと先生ありがとう。